3回生の竹淵です。今回のゼミは、院生の宮尾さんによるワークショップでした。
内容は、ペアで自分の”お守り”(=支えになっているものなど)について話し、聞き、最後には実際にお守りをつくるというものです。
まず、それぞれのペアに、アイコン、お守り調査書、お守り袋が配られます。
自分の”お守り”に合ったアイコンを選びます。合うのがなければ自分で描いても可です。
私が選んだのは右から、音楽、飼い猫、自宅、美術、観劇と、全体的にインドアです。ペアの小林君は真っ先に肉のアイコンを選んでいました。
アイコンを選んだら最初に配られたお守り調査書に、相手の”お守り”について、話を聞きながら書きこんでいきます。
質問は以下の3つです。
- 何を選んだか (選んだアイコンが何を指しているのか)
- 自分と”お守り”との関係 (出会いなど)
- なぜそれを”お守り”だと思うのか (“お守り”と思うようになったきっかけ、エピソードなど)
話すことはそれほど得意ではないのですが、上のとおり質問のヒントがあり、思い入れのあるものを選んだということもあって、思っていたよりも会話がしやすかったです。
発表の様子。
いろいろあるなか洗濯機が挙げられていたのですが、私は趣味など精神的な支えになっているものばかりを選んでいたので、生活の役に立つものが”お守り”という視点もあるのかと印象に残っています。
最後にアイコンをお守り袋に入れ、自分の”お守り”を、物としてのお守りにします。
全員でかばんにつけて並べました。
このワークショップは宮尾さんの研究分野である『対話を作る仕組みづくり』から考えられたものです。
それぞれの人が持っている、その人だけにしか話せない物語を引き出すにはどうすればいいか。また、普段その物語を聞くこと話すことはあまりない。だからこそ意味があり、する必要性がある。といったまとめでした。
上に書いたように、私が会話がしやすいと感じたのは、この『対話を作る仕組み』が機能していたからだったということです。
話すのは苦手でも、話したいことや話せること、考えていることはあるという人も多いでしょう。そんな人にとって練習やリハビリにもなりそうなワークショップだったと思います。