恭花

:障害の有無を超えた共生体験を促す 複数のインタフェースを持つ体験型インスタレーションの制作

◇研究・作品概要

 本研究は、多様な人々が個性や特徴を尊重し合い共存することを目指すインクルージョンの理念を基盤に、障害の有無に関わらず参加可能な体験方法を設計した体験型アート作品を制作しています。
 制作している作品は、太鼓を叩くとスクリーンに花火の映像が映し出されるという体験ができます。また、手や腕を動かせないなどの肢体不自由があっても、瞬きをするだけでも同様の体験ができるシステムを開発しました。

◇研究の目的・意義

 日本における障害者施策やインクルーシブ教育・デザインの取り組みを踏まえ、「体験としてのインクルージョン」に注目する。障害の有無に関わらず参加可能な体験方法を設計し、多様な特性を考慮したインタラクティブ作品を制作することで、共生の意義や多様性の豊かさに気づく機会を創出することを目指しています。
 また、本作品の体験を通じて、障害のある人には自己表現の機会と他者とのつながりを、健常者には多様性の豊かさや共生の意義への気づきをもたらし、共生の意義や多様性の豊かさを感じる機会を創出することを狙っています。

◇紹介動画